『ウシの動物学』*という本を図書館で借りました。
第1章 究極の反芻獣──哺乳類のウシ・家畜のウシ本文の目次を見ただけでも強烈に心を掴むものがあります。「ウシたちの生きざま」「ウシたちの死にざま」「今のウシの生き恥」「これからのウシ学」、そして「ウシからみた地球」! 一見堅い学術書の体裁ですが、読み物としても大変面白く書かれていて、自然とひきこまれます。そこかしこに著者のウシへの熱い思いが込められ、一般的な研究論文とは異なるものです。 果たして「あとがき」にこうありました。 …… 本書を手にするみなさんと,これからは「ウシ学」を楽しむ時間を,共に有することができると思う.大切な紙資源を消費して,ウシにまつわる“知識”を伝えるつもりは,私には端からない.私のねらいはただ1つ.本書の一字一句が,ウシを通して,獣医学・畜産学を担う若い人たちに,学問への熱い思いを引き起こすことである.……**著者の遠藤さんがもっとも読んでほしいと願う人たちに、私はあてはまりませんが、それでも知の悦びのようなものは感じられます。 *:遠藤秀紀『ウシの動物学』林良博/砂糖英明 編 アニマルサイエンス2 東京大学出版会 2001 (本体価格3,200円) アニマルサイエンスは全5巻のシリーズで、ほかに ウマ、イヌ、ブタ、ニワトリ が出ている。 **:遠藤秀紀 2001『ウシの動物学』林良博/佐藤英明 編 アニマルサイエンス 2 東京大学出版会:p170
by YuyusInstitut
| 2005-03-17 17:37
| 牛
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