もしもヒトに尻尾が生えていたら……
たとえば、尻尾関連のアクセサリーが生み出されているかもしれない。もちろん、モードにも関わってくる。「今年のミラノ・コレクションでは、尻尾を大胆に“魅せる”作品が目立った」などという報道がされたりする。 理想的な尻尾のスタイルなるものが一般論として形成されているだろう。エステティックサロンには当然美尾コースがあるし、雑誌等には、「“尻尾の綺麗な女優”ランキング」「一日5分ですっきり美尾!尻尾のひきしめエクササイズ」といった特集記事が時折組まれている。尻尾の毛が薄いとか濃いとか、肌が荒れがちだとか、尻尾に関して悩みを持つ者もいるだろう。専用の手入れ用品も出回っている。 礼儀作法には、尻尾の姿勢や動きに関していくつかの慣例が存在しているだろう。「若い人が、自分の尻尾を手で掴んで振り回している光景を近頃よく目にするが、……(中略)……いかがなものかと思う(匿名希望:東京都 団体職員 53才 男性)」等の投稿が新聞の投書欄でみられたりする。いわゆるジェネレーション・ギャップなるものは、いつの世にもあるものだ。 また、たとえば「混んでる電車とかで、おじさんの尻尾が足にふれちゃったりすると、すごく嫌じゃない?」「あーわかるわかる!」等の会話が某大学法学部の女子学生2人の間でなされるかもしれない。 「18世紀までは、男性が尻尾をむきだしにしているなどということは考えられなかった」などといった文化史があるかもしれない。もちろん、国や値域によってその内容は異なっている。…… ……そんなことが頭に浮かぶ瞬間がたまにある。
by YuyusInstitut
| 2005-05-29 09:18
| ビタミンY(脳内研究室)
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